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Information & Column
今年の長期積雪の雪解け宣言が出て間も無く、シラカンバの花粉が4月22日頃から飛び始めました。北海道の春の花粉症を代表するシラカンバ花粉症が始まりました。今回は、花粉症の患者さんが、花粉飛散時期をうまく乗り切る方法についてお話します。季節前にできる治療は抗アレルギー剤を2から4週間服用する方法と鼻粘膜を炭酸ガスレーザーで灼く方法があり、前回までにお話しました。つまり予防的治療は雪が残っているころから始めると効果が上がるのです。それでは、花粉が実際に飛び始めたらどうすれば良いでしょう。患者さん自身ができることをいくつかお話します。まず、第一に花粉と遭遇しないこと。花粉飛散時期には違う場所に移動したり(転地)、外出を控えたりします。現実的には無理ですので、実際に外出するときは、眼鏡(素通し、サングラスなど)やマスク(花粉用マスクなど)を装用して、眼・鼻に入る花粉を出きるだけ避けることに努力します。マスクは内側を少し濡らすと効果的です。雨の日には花粉も下に落ちますので、比較的吸うこともなく快適です。かぜの強い日や木がたくさん生えている所(例えばゴルフ場など)への外出は控えた方がよろしいでしょう。外出から帰ったときは、できるだけ花粉を家の中に入れないような努力が必要です。外で着ていた衣類は脱いで、シャワーを浴び、頭、顔、眼、身体を清潔にしましょう。家の中でも症状がひどいときは、掃除をきちんとして、シャワーの後に対症療法をすると良いようです。窓を開けるのも雨の日が良いと言われています。また、布団、カーテン、縫いぐるみ、絨緞などに花粉が吸着されやすいので、掃除、洗濯をして清潔に保つようにしてください。外で干した洗濯物はよく花粉を払ってから取り込んでください。もちろん、症状を抑さえる為の治療(対症療法)にも来ていただきます。治療の根本は、免疫能を保存しつつ、花粉に対する症状を抑さえることにありますから、患者さんにあった薬を選択し、できるだけ少ない量で最大の効果をもたらすようにしています。どうしても症状が取れないときは、レーザー鼻内手術をします。ひとりでも多くの患者さんが最小限の治療で健やかに過ごすことができるようにお手伝いするのが私の使命です。