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Information & Column
シラカンバをはじめとする春の樹木花粉の飛散は今が真盛りです。花粉症の患者さんが、良いお天気で鯉のぼりが強い風にひるがえっている日にお花見に行けば、鼻はぐしゅぐしゅ、眼と咽喉さらに耳まで痒くなり、花よりも団子よりもテイシュペーパーが離せなくなってしまいます。前回までに花粉飛散時期をうまく乗り切る方法についてお話してきました。症状をおさえる治療はもちろんですが、眼鏡(素通し、サングラスなど)やマスク(花粉用マスクなど)を装用して、眼・鼻に入る花粉を出きるだけ避けることに努力しましょう。外出から帰ったときは、できるだけ花粉を家の中に入れないような努力も必要となります。外で着ていた衣類は脱いで、シャワーを浴び、頭、顔、眼、身体を清潔にしましょう。ひとりでも多くの患者さんが花粉飛散の季節を最小限の治療で健やかに過ごすことができるようにお手伝いをしています。是非ご相談ください。また、この5月は、4月からの新学期、または新生活が始まってひと月が経ち、緊張もほぐれ、ゴールデンウイークで不規則な生活にもなり、体調を崩しやすい季節でもあります。学童期の子供では急に耳が痛くなり熱が出る急性化膿性中耳炎や黄色の鼻汁が出る急性鼻副鼻腔炎を起こしやすくなります。子供大人の区別なく体力の低下によって咽喉が痛く、高い熱がでる急性化膿性扁桃炎や急性ウイルス性扁桃炎を起こし、ごはんも咽喉を通らなくなる患者さんが増えてきます。経口薬では良くならず点滴や入院が必要になることもありますので、日頃から規則的な生活と十分な睡眠、うがいや手洗いの励行など自分自身でできる健康管理に心掛けて下さい。新しい環境に馴染めない時に心の葛藤の結果、色々な病状が出てくることがあります。ふらふらする眩暈(めまい)感や耳鳴り、咽喉のつかえ感、変な臭いがするとか鼻のつまりなど、訴えられる症状は多種多様です。耳鼻咽喉科的に病気があるかないかを調べてみるのが先決です。もし病気がなければ、心の病気のほうも考えて治療を進めることもあります。みみ、はな、のどがおかしかったら、あまり考えずに気軽に、早めに、私ども耳鼻咽喉科専門医にご相談下さい。