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Information & Column
今回は「鼻」の話をします。風邪をひいて鼻がつまると、口が乾きのどの痛みが強くなり不快になった経験を、みなさんはお持ちのことでしょう。鼻は、呼吸をする時の空気の通り道です。ごみを取り除き湿り気を含んだ体温に近い空気を肺に入れ、呼気(出る息)の水分を調節している、いわば除塵加湿器のようなものです。鼻がつまり、乾いた汚い空気が、直接のどや肺に入ると、粘膜が乾燥して炎症も起こしやすくなるわけです。花粉症で代表される鼻アレルギー(アレルギー性鼻炎)のくしゃみ、鼻水、はなづまりという症状も、体内に侵入しようとする花粉などの異物抗原を、くしゃみで吹き出し、鼻水で洗い流し、鼻をつまらせて入らないようにする生体防御反応の亢進した状態と理解することができます。また鼻は臭いを嗅ぐ器官でもあります。動物にとって臭いを嗅げなくなることは、獲物を捕まえられず、敵から身を守られなくなり、死を意味します。人間ではそれほど深刻ではありませんが、ガス漏れがわからなかったり、食べ物がおいしくなくなったりします。原因は、大きく分けて、においの神経(嗅神経)自体の問題とにおいの粒子が嗅神経まで辿り着けない場合とがあります。顔の真ん中にでーんとあぐらをかいた鼻ですが、高さや形を気にするよりは、その機能をあらためて理解していただければと思います。鼻、副鼻腔の症状でお悩みの方は、どんなことでもお気軽にご相談下さい。