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咳のはなし その4

止らない咳で耳鼻咽喉科と関連深いのは、副鼻腔炎や鼻アレルギーの時の咽喉に下がってくる鼻汁(後鼻漏)による咳でしょう。イガイガ感や咳払いのこともありますが、きちんと診断治療することにより、咳を止めることが可能です。次に啖が絡まない慢性の咳(慢性乾性咳嗽)の「アトピー咳嗽」の中でお話しした喉頭アレルギーについてお話します。10年くらい前からアレルギー素因を持ち、執拗な乾性発作性咳嗽や咽喉頭異常感(とくにイガイガ感)などを主訴として、喘鳴、呼吸困難のない一連の疾患を喉頭アレルギーと提唱するようになりました。今年の様に花粉が多く飛んだために起こった咳の中には喉頭アレルギーのみの方も含まれているようです。咳の起こる機序は、原因となる抗原(花粉やデイーゼル排気微粒子(DEP)など)を吸い込むと、喉頭粘膜でアレルギー反応がおこり、放出された化学伝達物質が神経終末を刺激し咳を起こすと考えられています。喉頭ファイバーなどで覗いてみると、典型的な方では喉頭粘膜が蒼白で腫脹しており、ちょっとした刺激に弱いようですが、はっきりとした変化を認めないことも少なくありません。1995年に修正された診断基準を用いて確定診断をしますが、原因があり、炎症や喘息などがないときは、局所所見と合わせて治療を先行させることが多いようです。食物アレルギー、口腔アレルギー症候群、咽喉頭異常感症などが同時に起こっていることもありますので、アトピー体質の有無、感染の有無、薬剤の感受性などを含めて詳しくお話をきくことが大切です。治療は、せき止めはあまり効かないと言われていますので、抗アレルギー剤の内服が勧められています。ひどいときは、咽喉頭のネブライザー療法と、抗アレルギーの噴霧剤も合わせて使ってみるのも良い方法です。季節と関係のある咳は花粉症の一部かもしれませんので、きちんと原因を調べておき、次のシーズン前からの治療を心掛けましょう。もちろん喘息が合併していることもありますので、総合的な診断治療をするべきでしょう。いくつかの病院を経てから来る方が多いので、前に出してもらった薬または薬の説明書を持参していただければ、素早い診断と治療のの助けになります。どうぞ御協力をお願いします。