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花粉症に関するコラム
花粉症真盛り

今年(1997年)の雪解け宣言日(長期積雪最終日)は4月15日でした。本格的にシラカンバ花粉の飛散が始まっています。昨年は飛散量が少なかったので症状が軽かった方も多かったようです。今年はスギ花粉が多く飛散しており、シラカンバ花粉も多く飛散しそうです。予防治療をしていた方も、今年は要注意です。眼鏡、マスク(花粉用マスクなど)を装用して、眼・鼻に入る花粉を出きるだけ避けることに努力して、晴れた日の外出は見合わせましょう。と、いっても飛び石ですが待望のゴールデンウイークがあり、屋外での活動が多くなる季節です。このシーズンはどうも”鼻風邪”をひいてゴルフの調子が悪いという人がいます。その人達の大部分は花粉症かもしれません。また、子供たちは新学期が始まって1ヵ月が経ち、身体も少々疲れているころで、風邪をひきやすくなっていることは確かですが、毎年ゴールデンウイーク前後になると”鼻風邪”をひきやすいとなれば花粉症かもしれません。私は、シラカンバ花粉症の患者さんのアレルギーになりやすい体質は遺伝することを米国の雑誌(American Journal of Rhinology:アメリカ鼻科学雑誌,1990)に報告しています。家族の人の中に花粉症、アトピー性皮膚炎、喘息などのいる人は、同じようなアレルギーの病気になりやすいので、症状があれば早めに専門医の診察を受け、適切な診断、適切な治療をしましょう。花粉飛散真盛りの時期を乗り切るには、自己防衛はもちろんですが、飲み薬と鼻へのスプレー、目薬が主体です。この時期の私の仕事は、日常生活に支障が起きないで症状を軽くする患者さんに合った薬を見つけることと、あらゆる薬でも症状が取れない場合には、レーザー治療で鼻の粘膜をとばして症状を軽くすることの二つです。耳鼻咽喉科の専門医でアレルギー認定医は残念ながら少なく、北海道の開業医では私しかいません。ひとりでも多くの患者さんが花粉飛散の季節を最小限の治療で健やかに過ごすことができるようにお手伝いするのが私の使命です。