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アレルギーに関するコラム
秋の鼻アレルギー

周りの山々が白い帽子をかぶる季節になりました。この季節でも鼻アレルギーの方は症状がでます。鼻の粘膜が敏感な方は、気温の差だけでも鼻がぐずぐずしてきます。この季節に限って、くしゃみ、鼻水、鼻つまりが起こってきたり、夏から引き続いて秋になっても、症状が続いている方は、秋の花粉症が疑われます。ヨモギ(エゾヨモギ)、ブタクサ、アキノキリンソウなどが、その原因となります。一般に秋の草は花の色も大きさも地味で目立ちませんが、花粉を飛び散らすのに変わりはありません。これらは道端に生えている雑草ですので、散歩などで歩いている人は吸い込む機会が多いでしょう。ただ、秋の天気は雨が降りやすいので春や夏ほど、花粉による症状はひどくないようです。止らない咳の中でアレルギーが原因のことがありますので気を付けてください。啖(たん)が絡まない止らない咳が特徴で、咽喉がいがいがすることが多いようです。いわゆるカゼでも咳は出ますが、2-3週間以上続くときには一度耳鼻咽喉科専門医へ御相談下さい。どんな花粉症でも、注意点は同じですが、毎年症状がでる方は季節の前からの治療を始めたほうがよいでしょう。症状が出ている方には、症状を抑さえる為の治療(対症療法)も必要です。治療の根本は、免疫能を保存しつつ、花粉に対する症状を抑さえることにありますから、その方によくあった薬を選択し、できるだけ少ない量で最大の効果をもたらすようにしています。10月になるとそろそろ花粉の飛散は終わりに近づいてきます。そのかわり、家のほこり(ハウスダスト)やその中にいるダニによるものは、暖房を使い始めるこれからの季節に鼻の症状が出現してきます。冬の間中、症状が続くことが多いので、部屋の温度、湿度に気を配り、部屋やふとんの掃除をこまめにすることをお進めします。薬をあまり服用したくない方などは、外来でできるレーザーによる鼻内手術をこの時期にしておくと、冬の間の症状を抑さえることができると思われます。レーザー鼻内手術は外来で局所麻酔下にできる日帰り手術です。小学生くらいから手術可能で、治療の効果は個人差はありますが、多くの方々に満足していただいております。詳しいことをお知りになりたい方は、当院までご連絡下さい。