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止らない咳

止らない咳のことを慢性咳嗽といいますが、その定義は3から8週間続く咳の事です。止らない咳で耳鼻咽喉科と関連深いのは、副鼻腔炎や鼻アレルギーの時、咽喉に下がってくる鼻汁(後鼻漏)による咳でしょう。イガイガ感や咳払いのこともありますが、きちんと診断治療することにより、咳を止めることが可能です。今年のように花粉がたくさん飛ぶ年の花粉症の特徴は、鼻アレルギーの症状よりも咳を主訴に来られる方が多いことです。啖が絡まない慢性の咳を慢性乾性咳嗽といいます。その中に「アトピー咳嗽」という項があり、咽喉頭アレルギーもその中に入ります。10年くらい前からアレルギー素因を持ち、執拗な乾性発作性咳嗽や咽喉頭異常感(とくにイガイガ感)などを主訴として、喘鳴、呼吸困難のない一連の疾患を喉頭アレルギーと提唱するようになりました。 咳の起こる機序は、

原因となる抗原(花粉やデイーゼル排気微粒子(DEP)など)を吸い込むと、咽喉頭粘膜でアレルギー反応がおこり、放出された化学伝達物質が神経終末を刺激し咳を起こすことです。喉頭ファイバーなどで覗いてみると、典型的な方では喉頭粘膜が蒼白で腫脹していますが、明らかな変化を認めないことも少なくありません。1995年に修正された診断基準を用いて確定診断をしますが、炎症や喘息などがないときは、局所所見と合わせて治療を先行させることが多いようです。食物アレルギー、口腔アレルギー症候群、咽喉頭異常感症などが同時に起こっていることもありますので、アトピー体質の有無、感染の有無、薬剤の感受性などを含めて詳しくお話をきくことが大切です。治療は、せき止めはあまり効かないと言われており、抗アレルギー剤の内服が勧められています。ひどいときは、咽喉頭のネブライザー療法と、抗アレルギーの噴霧剤を合わせて使ってみるのも良い方法です。もちろん喘息、咳喘息、間質性肺炎、結核などのこともありますので、総合的な診断治療をするべきでしょう。前にかかった病院から出してもらった薬または薬の説明書を持参していただければ、素早い診断と治療の助けになりますので、御協力をお願いします。かなりの方が止らない咳でお悩みのことと存じます。耳鼻咽喉科的な咳かも知れませんので一度ご相談下さい。